(※画像はイメージです。)
福井の冬の風物詩として、地元住民に深く愛され続ける「水ようかん」。その中でも、昭和12年(1937年)の創業以来、伝統の味を守り続けるのが「有限会社えがわ」の作る水ようかんです。
一般的に夏に食べる涼菓とされる水ようかんを、福井の人々はなぜ冬に食べるのか?そして、えがわ水ようかんの、口に広がる上品な甘みの正体とは何なのか?その秘密に迫ります。
えがわ水ようかんとは?
えがわ水ようかんの歴史と特徴
えがわ(江川)は、昭和12年(1937年)に「江川葉舗」として創業しました。1950年代からは水ようかんを主力商品とし、今では福井県内の水ようかん市場で高いシェアを誇る老舗です。
最大の特徴は、冬季限定で販売されること。毎年11月から3月までの寒い季節だけ水羊かん専門店として営業するスタイルは、福井の「水ようかんは冬にこたつで食べる」という独自の食文化を体現しています。
福井の伝統的な甘味「水ようかん」
福井における水ようかんの歴史は江戸時代に遡り、「丁稚(でっち)ようかん」という別名で庶民に親しまれてきました。水分が多く糖度が低い水ようかんは、冷蔵庫がない時代には傷みやすかったため、気温の低い冬場に保存食・おやつとして広まったとされています。
福井の水ようかんは、浅い紙の箱や木箱に流し入れて固める「一枚流し」という製法が主流です。付属の竹のヘラで切れ目に沿ってすくい、そのまま食べるのが福井流の定番スタイルであり、家族や親戚と分け合って食べる冬の団らんの象徴でもあります。
えがわ水ようかんの製法と材料
えがわの水ようかんは、非常にシンプルな材料で構成されています。
【主な材料】
- 小豆餡
- 寒天
- 砂糖
- 沖縄県産の特上黒砂糖
特に注目すべきは、隠し味として使われる**沖縄県産の特上黒砂糖(黒糖)**です。この黒糖が、えがわ水ようかん特有のコク深い甘さと、後味の優雅な風味を生み出しています。製造は全て手作業で行われ、多い日には1日1500〜2000箱もの水ようかんを、手間ひまかけて製造しています。
えがわ水ようかんの魅力
豊かな味わいとコクを楽しむ
えがわ水ようかんの魅力は、その上品な甘さと、それに伴う深いコクにあります。一般の羊羹に比べて糖度が低く作られているため、甘すぎず、さっぱりとした味わいです。
小豆と黒糖の絶妙なハーモニー
沖縄特上黒糖の豊かな風味が、主役である小豆餡の味わいを際立たせます。口に入れた瞬間に広がる黒糖の優しい香りと、後に残るすっきりとした小豆の風味が、まさに絶妙なハーモニーを奏でます。この複雑で上品な甘さは、温かい緑茶はもちろん、コーヒーや紅茶にもよく合うと評判です。
食感の違いとその魅力
福井の水ようかん、特にえがわの水ようかんは、一般的な練り羊羹のようなねっとりとした食感とは異なります。水分量が多く寒天を使っているため、つるんとなめらかで、とろけるような口当たりが特徴です。
薄さも約1.5cmと薄く、のど越しがすっきりと軽いため、「いくらでもするすると食べられる」と評価されています。この新食感の美味しさが、冬でも飽きさせない魅力の一つです。
えがわ水ようかんの取扱店と購入方法
福井県内の主要販売店
えがわの本店は福井県福井市照手3丁目にあります。冬季限定商品であるため、販売期間(11月〜3月頃)は定休日を設けずに営業していることが多いです。
また、福井県内の主要な土産物店やスーパー、百貨店などでも広く取り扱われています。
江川水ようかんが買える東京のお店
福井の冬の味覚は、冬季限定で全国の百貨店などでも販売されることがあります。特に、東京では日本橋三越本店など、主要なデパートの菓遊庵(和菓子コーナー)などで期間限定の取り扱いがあることが多いです。具体的な取り扱い時期は、毎年販売元の公式情報やデパートの情報を確認することをおすすめします。
福井駅周辺のおすすめショップ
福井駅周辺では、駅直結の商業施設や、駅前の土産物店などで販売されていることが多く、新幹線や特急列車を利用する際のお土産として最適です。
オンラインでの購入方法
公式ショップの紹介とアクセス方法
えがわは公式ウェブサイト(「有限会社えがわ」や「えがわの水ようかん」で検索)を持っており、そこで商品情報が公開されています。
通販サイトでの購入の利便性
冬季限定の味を遠方で楽しむため、公式ショップの他、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手通販サイトでも、福井の銘菓を扱うショップを通じて購入が可能です。自宅にいながら、雪深い福井の冬の味覚を楽しむことができるのは大きな魅力です。
販売価格と発送に関する情報
販売価格は、箱のサイズやセット内容によって異なります。発送については、日持ちしない「生もの」に近い商品であるため、丁寧な梱包と迅速な配送が行われます。冬季限定商品のため、販売期間外は購入できない点に注意が必要です。
えがわ水ようかんの口コミ・評価
マツコも絶賛した水ようかん
えがわ水ようかんは、過去にテレビ番組**『秘密のケンミンSHOW』や『旅サラダ』などで紹介され、そのたびに大きな反響を呼んでいます。特に、タレントのマツコ・デラックスさん**など著名人がその上品な甘さと口当たりの良さを絶賛したことで、全国的な知名度を確立しました。
消費者のレビューをチェック
オンラインのレビューでは、「あっさりしていて甘すぎない」「黒糖の香りがたまらない」「つるんとした舌触りが新鮮」といった評価が多く見られます。「甘いものが苦手な人でも食べられる」という声もあり、その上品さが幅広い層に受け入れられていることが分かります。
食べた人のリアルな感想
「こたつでみかんと一緒に食べるのが最高の贅沢」「お正月に家族でヘラですくって食べると福井に帰ってきたと感じる」など、単なるお菓子としてだけでなく、福井の冬の文化や家族の思い出と強く結びついた「ふるさとの味」として愛されていることが、リアルな感想から伝わってきます。
他の水ようかんとの違い
福井の水ようかんと羊かんの比較
一般的な練り羊羹が常温保存可能で日持ちし、どっしりとした重い食感であるのに対し、福井の冬水ようかんは水分が多く、冷蔵または寒い場所での保存が必須で、とろけるような柔らかい食感が特徴です。羊羹が茶菓子としてかしこまって食べられるのに対し、水ようかんは日常のおやつやおせちのデザートとして、より身近な存在です。
えがわ水ようかんのユニークな特徴
福井県内には多くの水ようかん専門店がありますが、えがわは特に黒糖のコクと、とろけるようななめらかな口どけに定評があります。創業から長年培われた独自の配合技術により、シンプルながらも深みのある味わいを実現しており、県民の間でも「スタンダードで間違いない味」として確固たる地位を築いています。
ランキングで見る人気商品
福井の水ようかんは、久保田製菓や御素麺屋など、店舗によって甘さ、黒糖の強さ、固さに違いがあります。えがわは、その中でも黒糖の風味を強く感じさせつつ、全体として上品でバランスの取れた味わいであることから、常に人気ランキングの上位に位置しています。
水ようかんの楽しみ方
デザートとして楽しむレシピ
そのまま食べるのが王道ですが、水ようかんはシンプルな味わいゆえにアレンジも楽しめます。
- 洋風アレンジ: 生クリームやバニラアイスを添え、シナモンやきな粉を軽く振る。
- 和風アレンジ: あんみつやぜんざいの具材として加える。
アイスにトッピングするアイデア
特に夏場に食べたい場合は、えがわ水ようかんを細かくクラッシュして、バニラアイスや抹茶アイスにトッピングするのがおすすめです。黒糖のコクがアイスのクリーミーさと融合し、夏にぴったりの「涼味」デザートに変わります。最近では、えがわ水ようかんを再現したアイスバーも登場しています。
贈り物としての最適なシーン
えがわ水ようかんは、全国菓子博覧会で名誉総裁賞を受賞した実績もあり、贈答品としても最適です。冬季限定の珍しさから、お歳暮や年末年始の挨拶の品として贈ると、相手に喜ばれること間違いなしです。福井の「こたつで食べる」文化を伝えるメッセージを添えて贈るのも素敵です。
まとめ:えがわ水ようかんは「冬」に楽しむ「黒糖のコク」が決め手
えがわ水ようかんは、福井県で古くから冬の風物詩として愛されてきた伝統的な甘味です。一般の練り羊羹とは異なり、水分が多く糖度が低いことが特徴で、つるんとしたのど越しととろけるような口当たりが最大の魅力です。
その上品な甘さの秘密は、厳選された小豆餡に隠し味として使われる沖縄県産の特上黒砂糖にあります。この黒糖がもたらす深みのあるコクと香りが、えがわ水ようかんを他にはない唯一無二の存在にしています。
販売は毎年11月頃から3月頃までの冬季限定。福井県内の主要店舗のほか、東京の百貨店(期間限定)やオンライン通販でも購入可能です。ご自宅のこたつで、または大切な人への贈り物として、福井の冬の団らんに欠かせないこの名品を、ぜひ一度味わってみてください。


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