1954年に誕生した日本最古のショッピングモール「プラザハウスショッピングセンター」。米軍統治時代の面影を残しつつ、現代の洗練されたショップが共存する、沖縄でも唯一無二のスポットです。
この記事では、初めて訪れる方が迷わないためのアクセス・駐車場情報から、絶対外せない絶品タコス、通な楽しみ方まで徹底レビューします。
アクセス完全ガイド:地図と所要時間
プラザハウスは沖縄本島中部の沖縄市久保田に位置し、国道330号線沿いにあります。
那覇空港・各エリアからの目安
- 那覇空港から: レンタカーで約50分〜1時間(沖縄自動車道「北中城IC」下車が便利)。
- 北谷(アメリカンビレッジ)から: 車で約15分。
- 徒歩: 周辺ホテル(オキナワグランメールリゾート等)からは徒歩圏内ですが、坂道が多いため夏場は車推奨です。
バスでの行き方
- 那覇方面から: 琉球バス・沖縄バスの「比嘉(ひが)」または「プラザハウス前」バス停で下車、徒歩すぐ。
- 路線: 23番(具志川線)、31番(泡瀬西線)などが頻繁に運行しています。
旅行者向けのベストな移動手段
自由度を優先するならレンタカーがベストです。ただし、お酒(オリオンビールやワイン)を楽しみながらグルメを満喫したい場合は、那覇からバス1本で来られるため公共交通機関も意外と便利です。
駐車場ガイド:料金・混雑予測
プラザハウスの魅力の一つは、広大な無料駐車場です。
- 台数: 約500台以上収容可能。
- 場所: 施設の正面(国道沿い)と、店舗裏側の立体駐車場があります。
- 営業時間: 基本的にショッピングセンターの営業時間に準じます。
- 混雑状況: 平日は非常にスムーズ。週末のランチタイム(12:00〜14:00)は、特に1階の「セニョールターコ」付近の正面駐車場が埋まりやすいですが、裏手の駐車場は空いていることが多いです。
- 注意点: バリアフリースペースは正面入口近くに設置されています。
フロアマップと主要店舗:迷わないための詳細案内
施設は大きく分けて「フェアモール(本館)」と「ノースセンター」の2つのエリアで構成されています。初めて訪れる際は、まず1階のインフォメーションボードで現在地を確認するのがスムーズです。
各フロアの特徴と深掘り
- 1F:インポートファッション、グルメ、プレミアムスーパー もっとも活気のあるメインフロアです。戦後沖縄の「アメリカ世(あめりかゆー)」から続く異国情緒が凝縮されています。
- Roger’s PASSAGE & JARDIN(ロジャース パッサージュ/ジャルダン): パリ、ミラノ、ニューヨークなど世界18カ国からダイレクトにインポートされた、700を超えるブランドが集結。レディース・メンズだけでなく、キッズやコスメ、香水まで網羅した、まさにプラザハウスの心臓部です。
- Roger’s FOOD MARKET(ロジャース フードマーケット): 世界中の珍しいスパイス、チーズ、ワイン、飾られた棚は圧巻です。ここでしか手に入らない高品質なデリ(惣菜)は、ホテルでの夜食にも最適です。
- 老舗グルメ: 地元ファンに愛されるタコス店や本格多国籍料理店が軒を連ねます。
- 2F:ライフスタイル、クリエイティブ、カフェ 1階の喧騒から少し離れ、ゆったりとした時間が流れるフロアです。
- 文化と学び: アートギャラリーやフォトスタジオ、さらには語学スクールなど、単なる「消費」だけではない知的な空間が広がっています。
- 歴史的名所「ケンタッキーフライドチキン」: ここには日本第2号店という非常に貴重な店舗があります。1号店が既に存在しないため、現存する実質最古のKFCとしてファンに親しまれており、当時のロゴや歴史を感じさせる展示も見どころです。
- LA.LA.STYLE Cafe: 窓際から外の風景を眺めながら、洗練された空間でティータイムを楽しめます。
- 3F:オフィス・多目的スペース ビジネスセンターや多目的ホール「RYCOM ANTHROPOLOGY」があり、沖縄の歴史や文化に関する企画展が不定期で開催されています。
主要ブランド「Roger’s(ロジャース)」の魅力
プラザハウスを語る上で欠かせないのが「ロジャース」です。1954年の創業以来、沖縄におけるハイエンドなインポート文化のシンボルであり続けてきました。
単にブランド品を並べているだけでなく、「旅をするようにショッピング」というコンセプトのもと、スタッフが現地で直接買い付けた個性的なアイテムが並びます。大量生産品にはない一点物や、こだわりの素材を用いたアパレルは、違いのわかる大人世代から、感度の高い若者まで幅広い支持を得ています。
グルメ徹底レビュー:異国の風を感じる食の祭典
プラザハウスを訪れて、その多国籍なグルメを体験せずに帰ることはできません。モール全体に漂うスパイシーな香りと、古き良きアメリカのダイナーを思わせる雰囲気は、食欲望を強く刺激します。
必食の人気店ベスト3
- セニョールターコ(1F):
- 特徴: 沖縄のタコス好きで知らない人はいないと言われる、創業40年を超える老舗。注文を受けてから揚げる「シェル(皮)」は、外はサクッと、中はもちもちとした独特の食感が特徴です。
- おすすめ: 初めてなら「タコス3個セット」は必須。自家製のサルサソースは野菜の甘みとピリッとした辛さが絶妙で、たっぷりかけて食べるのが地元流。ボリューム満点のタコライスや、サイドメニューのオニオンリングも隠れた人気です。
- シェーキーズ(1F):
- 特徴: アメリカ発祥のピザレストラン。ランチタイムのバイキングは、焼きたてのピザ、パスタ、そしてファンが非常に多い「厚切りフライドポテト」が食べ放題。
- おすすめ: 期間限定で登場する「タコスピザ」は、プラザハウスらしい一品。スパイシーな挽肉とフレッシュなレタスがピザ生地と意外なほどマッチします。
- バリヌーン・バリムーン(1F):
- 特徴: 沖縄では珍しい本格的なバリ料理が楽しめるレストラン。店内に一歩足を踏み入れると、アジアのリゾート地へトリップしたかのような装飾と香りに包まれます。
- おすすめ: 甘辛いソースが食欲をそそる「ナシゴレン」や、ココナッツミルクのコクが深いカレーが人気。辛さの調整も相談できるので、家族連れでも安心して楽しめます。
カフェ・軽食での休息
ショッピングの合間に一息つくなら、**「ハミングコーヒー(2F)」**が最適です。世界各国の厳選された豆を自家焙煎しており、熟練のバリスタがいれる一杯は格別。開放感のある店内で、贅沢なコーヒーの香りに包まれながら読書や語らいを楽しむ時間は、プラザハウスならではの「ゆとり」を感じさせてくれます。
ショッピングとお土産:感性を刺激する逸品探し
プラザハウスでの買い物は、単なる物品の購入ではなく、新しい価値観との出会いです。ここでしか手に入らない、ストーリーのあるアイテムをジャンル別に紹介します。
ファッション・ライフスタイル
- ロジャース・コレクション: 1階のロジャース各店では、パリのセレクトショップのようなディスプレイの中に、洗練された衣類やアクセサリーが並びます。特に「Roger’s JARDIN」では、ヨーロッパの職人技が光るハンドバッグや、日本では希少なフレグランスブランドを取り扱っており、自分への最高のご褒美が見つかるはずです。
雑貨・クリエイティブ
- 文化が薫る雑貨: フェアモール内には、海外のヴィンテージ広告をモチーフにしたポストカードや、ハイセンスなデザインのステーショナリーが充実。1階の通路沿いにあるショップを覗けば、アメリカンレトロなキッチンツールや、部屋のアクセントになる輸入インテリア雑貨が心を躍らせます。
プレミアムなお土産選び
- ロジャース フードマーケット: お土産選びに迷ったら、迷わずここへ。
- 沖縄産クラフトジン: 地元のボタニカルを使用した希少なジンなど、お酒好きに喜ばれるラインナップ。
- 専門店のチーズ&生ハム: ホテルの部屋飲み用はもちろん、保冷バッグを持参して自宅へ持ち帰るファンも多い逸品。
- オリジナルロゴグッズ: 「PLAZA HOUSE」のロゴが入ったキャンバストートやTシャツは、シンプルながらも「通」な沖縄土産として注目されています。派手すぎないデザインなので、普段使いにも最適です。
イベント・施設情報:世代別の楽しみ方プラン
プラザハウスは単なる商業施設ではなく、地域の文化発信地としての側面も持っています。訪れる時間帯や同行者によって、その楽しみ方は無限に広がります。
家族向け:ゆとりある空間で文化体験
プラザハウスは通路が非常に広く設計されており、ベビーカーを利用する家族連れにとって県内屈指の快適さを誇ります。
- 週末のライブイベント: 1階の中央広場では、週末になると勇壮なエイサーの演舞や、地元のミュージシャンによるジャズ、ポップスのフリーライブが開催されることがあります。
- 知育と遊び: 2階には輸入絵本を扱うコーナーやアート作品が展示されており、お子様の感性を刺激する機会に溢れています。
- 便利な設備: 授乳室やキッズスペースも完備。また、食事に迷っても「シェーキーズ」や「ケンタッキー」といった子供が喜ぶメニューが揃っているため、一日中安心して過ごせます。
カップル・友人向け:五感で楽しむ大人な休日
デートや大人の休日プランには、プラザハウスの「異国情緒」を最大限に活かしたコースがおすすめです。
- 「セニョールターコ」でランチ: まずは老舗の味で腹ごしらえ。サクサクのタコスを頬張りながら、モールの独特な雰囲気に浸りましょう。天気が良ければテラス席もおすすめです。
- 「ロジャース」でウィンドウショッピング: 1階のインポートショップを巡ります。ここでは流行を追うだけでなく、長く愛用できる「本物」を探す楽しみがあります。お互いにギフトを選び合うのも素敵な過ごし方です。
- 「フードマーケット」で夜の準備: 2人の特別な時間を彩るワイン、チーズ、そして沖縄の高級デリを購入します。ここでしか買えない輸入菓子やクラフトビールは、滞在先での会話を弾ませてくれるでしょう。
- 周辺観光へのハブとして: プラザハウスを楽しんだ後は、車で15分ほどの北谷(アメリカンビレッジ)へ。夕陽が沈む時間帯に合わせて移動すれば、最高の一日の締めくくりになります。
クチコミと現地体験の深掘り
プラザハウスが長年愛され続けている理由は、単なる「古さ」ではなく、そこに流れる「物語」にあります。実際に訪れた人々が感じる魅力について、多角的に検証します。
リアルな声:地元客と旅行者の視点
- 地元客の声: 「お祝い事の服を買うならロジャース」「タコスといえばここ」という厚い信頼。沖縄の人々にとって、プラザハウスは特別な日のための場所であり、日常の贅沢を叶える場所でもあります。三世代にわたって「ここで入学式の服を買った」「ここで初デートをした」というエピソードを持つ家族も少なくありません。
- 旅行者の声: 「アメリカの地方にあるモールに来たような、どこか懐かしい雰囲気」「人が多すぎず、自分のペースで落ち着いて過ごせる」。近代的な巨大モールにはない、店員との距離の近さや、一点物を探す楽しみが、旅の思い出に深みを与えます。
施設の雰囲気と歴史的意匠
- レトロ・フューチャーな佇まい: 1950年代のアメリカンスタイルをベースにした建築は、今となっては非常に貴重なヴィンテージ建築と言えます。ネオンサインの形、石造りの床、吹き抜けの開放感など、どこを切り取っても絵になる「フォトジェニック」なスポットです。
- 古き良き沖縄の継承: 建物自体に歴史があるため、トイレや通路の一部に年季を感じる部分もありますが、それは「メンテナンスされ続けてきた誇り」でもあります。ピカピカの新品ではないからこそ醸し出される、温かみのあるサービスと静かな活気が、訪れる人の心を解きほぐしてくれます。
周辺の宿泊・エリア情報
プラザハウスを拠点に沖縄市(コザ)を楽しむための、おすすめスポットをご紹介します。
おすすめホテル
- ホテルコザ: 沖縄市の中心街「コザ」に位置し、プラザハウスまで車で約5分。音楽やアート、多国籍な夜の街を楽しむならここが最適です。
- レフ沖縄アリーナ by ベッセルホテルズ: 沖縄アリーナからすぐの最新ホテル。屋上プールや広々とした大浴場があり、プラザハウスでのショッピングとリゾート気分を両立させたい方に人気です。
周辺観光・アクティビティ
- コザ(中の町・パークアベニュー): プラザハウスから車で5〜10分。かつて米兵で溢れかえった歴史を持つこの街は、現在もライブハウスやタトゥーショップ、多国籍レストランが並ぶ独特の「チャンプルー文化」が息づいています。
- 北谷(アメリカンビレッジ): 国道330号から58号線側へ抜ければすぐ。華やかなシーサイドエリアと、落ち着いた歴史あるプラザハウスを対比させて巡るのが、沖縄中部観光の黄金ルートです。
- 東南植物楽園: 家族連れならここも外せません。プラザハウスから車で15分ほどで、四季折々の熱帯植物や夜のイルミネーションを楽しめます。
結論:プラザハウスで「時を旅する」特別な体験を
プラザハウスショッピングセンターは、単なる「モノを売る場所」ではありません。そこは、沖縄の戦後復興の歩みと、海外への憧れ、そして地元の誇りが混ざり合った、一つの「文化圏」です。
派手なアトラクションや巨大なスクリーンはありません。しかし、世界中から集められた美しい洋服に触れ、何十年も変わらぬレシピのタコスを味わい、静かなジャズが流れる通路を歩くとき、あなたはきっと「ここに来てよかった」と感じるはずです。
効率重視の旅も良いですが、時にはアクセルを緩めて、この歴史あるモールで「上質な日常」に触れてみてください。次の沖縄旅行では、ぜひプラザハウスに立ち寄り、あなただけの物語を見つけてください。


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